MDaemon Messaging Server 22.0 - ユーザーヘルプ

パブリックフォルダ

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MDaemonはパブリックフォルダやユーザーIMAPフォルダに対応しています。( パブリックフォルダマネージャで管理できる) パブリックフォルダは特定のアカウントに属さない特別のフォルダですが、複数のIMAPユーザ用として使用する事もできます。ユーザフォルダは、個々のMDaemonアカウントに属するIMAPフォルダです。パブリックフォルダかユーザーフォルダかによらず、共有されているフォルダには、それぞれがMDaemonユーザーの一覧と関連付けされており、この一覧に属したユーザーだけが、MDaemon WebmailやIMAP対応のメールクライアント経由で対象フォルダへアクセスする事ができます。

IMAPユーザが個人用フォルダの一覧へアクセスすると、アクセス権を持っているパブリックフォルダや共有フォルダも、一覧へ表示されます。このようにして、特定のフォルダは複数ユーザー間で共有する事ができ、また、アクセスするためには、個々の認証情報が必要になります。更に、フォルダへのアクセス権は、必ずしもフォルダへの読み書きができる管理者権限である必要はありません。アクセス権は、ユーザー毎に細かく設定する事ができ、例えば、あるユーザにメッセージを削除する権限を与えて、他のユーザにはその権限を与えないといった設定が行えます。

パブリックあるいはIMAPユーザフォルダが作成されると、コンテンツフィルタを使用して、あるメッセージをそのフォルダに移動させるための条件を設定することができます。例えば、宛先にsupport@example.comを含むメッセージを、サポートパブリックフォルダに移動させるルールを作成できます。コンテンツフィルタ処理の[Move Message to a パブリックフォルダ…]と[Copy Message to a public folder…]という動作が可能にします。パーソナルIMAPフィルタのルールを使用して、特定のメッセージを共有ユーザフォルダへ送ることもできます。コンテンツフィルタとIMAPフィルタの使用に加えて、特定のアカウントを共有フォルダに関連付けることにより、"Submission Address"宛てのメッセージを、自動的に共有フォルダに送ることができます。しかし、フォルダへの[投稿]の許可が与えられたユーザだけが、そのアドレスに送信することができます。

更に、メーリングリストエディタのパブリックフォルダの画面でも、特定のメーリングリスト用パブリックフォルダを設定する事ができます。この機能を有効にすると、それぞれのリストメッセージのコピーは指定されたパブリックフォルダに保存されます。すべてのパブリックフォルダは、MDaemonインストールフォルダにある\PublicFolders\ディレクトリに格納されます。

Webmailドキュメントフォルダ

Webmailはドキュメントフォルダを使ったファイル共有に対応しています。ドキュメントフォルダは他の共有フォルダと同様にアクセスコントロールリスト (ACL)に対応しており、共有時のアクセス権限や共有できるファイル形式を設定する事ができます。Webmailユーザーは内蔵機能を使ってドキュメントフォルダへファイルをアップロードできます。LookOutテーマをお使いの場合、ChromeやFirefoxなど、HTML5のドラッグ&ドロップAPIに対応しているブラウザであれば、ファイルをドラッグしてデスクトップからブラウザへ直接アップロードする事もできます。ファイル名は変更や検索はもちろん、メール作成時にドキュメントフォルダから直接添付する事もできます。

ドキュメントフォルダ(及び他の共有フォルダ)は、ドメイン単位であれば\WorldClient\Domains.iniファイルやユーザー個別であれば\Users\..\WC\user.iniを編集する事で、有効化/無効化ができます。 ここではデフォルト設定や、個別設定も行え、個別設定はデフォルト設定を上書きします。設定例は次の通りです。

[Default:UserDefaults]

DocumentsFolderName=Documents

EnableDocuments=Yes

 

[example.com:UserDefaults]

DocumentsFolderName=Example Documents

EnableDocuments=Yes

 

[superControllingDomain.gov:UserDefaults]

EnableDocuments=No

EnableCalendar=No

EnableNotes=No

EnableTasks=No

 

ファイルサイズの制限

ドキュメントフォルダへアップロードする個々のファイルサイズを制限する場合は、Domains.ini ファイルへ次の値を変更します: MaxAttachmentSize=<value in KB> デフォルトは0で、無制限に設定されています。

ファイル形式の禁止と許可

ドキュメントフォルダへアップロードするファイルで、特定のファイル形式を禁止するにはDomains.iniへBlockFileTypes=の後にファイル形式を追加します。複数のファイル形式はスペースかカンマで区切ります。例: BlockFileTypes=exe dll js

ドキュメントフォルダへアップロードするファイルで、特定のファイル形式のみを許可するにはDomains.iniへAllowFileTypes=の後にファイル形式を追加します。複数のファイル形式はスペースかカンマで区切ります。例: AllowFileTypes=jpg png doc docx xls xlsx

禁止と許可の設定両方が行われると、設定が矛盾した際、禁止設定が優先されます。例えば、同じ拡張子が禁止と許可の両方で記載されていた場合、その拡張子は禁止されます。この行に実際の値(拡張子)が記載されていない場合、この行は使用されません。ファイル形式の指定の際には. (例えば.exeや.dll)を使う事もできますが、必須ではありません。

参照: